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  • #ニコフク。

GAKU-MC SHOW

From Ambassador of Brand


アンバサダー就任1周年記念(前編)
GAKU-MCに聞く、音楽のこと。

「niko and ... TOKYO」のアンバサダーにミュージシャンのGAKU-MCさんが就任したのはちょうど一年前のこと。これまでさまざまなシーンで登場し、お店の顔としてすっかりおなじみの存在となったGAKUさん。そんな彼がパーソナリティーを務める「GAKU-MC SHOW」ですが、今回はアンバサダー就任1周年を記念し、前後編に渡ってGAKUさん本人の素顔に迫ります。前編では彼のミュジーシャンとしての顔にフォーカス! これまでの音楽活動について話を聞くと思いがけない裏話などが飛び出し、GAKUさんの知られざる一面を垣間みることに成功しました。

  • PHOTO_MASAHIRO ARIMOTO
  • TEXT_YUICHIRO TSUJI

ラッパー、GAKU-MCのルーツはニューヨーク・ヒップホップ!

ーヒップホップユニット、EASTEND(イーストエンド)として92年にCDデビューし、99年からソロとしても活動をスタートさせているGAKUさんですが、これまでどれぐらいの楽曲をリリースしてきたんですか?

GAKU-MC:EASTENDではアルバム3枚、ソロではベストを含めて8枚のアルバムをリリースしているけど、その他のプロジェクトでもいろんな楽曲を制作しているから細かな数字はバイオグラフィーをみないとわからないなぁ…(笑)。

ーEASTENDの頃はいまのスタイルからは想像ができない程ゴリゴリのヒップホップでステージに上がってましたよね。

GAKU-MC:そうですね(笑)。もともとヒップホップが好きで音楽をはじめたので、自分のルーツがそこにあるんですよ。90年代にニューヨークのヒップホップに傾倒していて、ファッションも影響されていたんですけど、年齢を重ねるにつれてもっとグローバルな視点でものを見るようになってからは、いろんな音楽をフラットに取り入れるようになりました。

ールーツはニューヨークのヒップホップであると。

GAKU-MC:はじめのほうは「俺は黒人になるんだ!」って思ってました(苦笑)。振り返るとすごくマッチョな思考だったけど、いまはもっとナチュラルですよ。むかしはヒップホップしか聴かなかったのが「いいものはいい」って素直に自分の感性を信じるようになりましたね。

ー現在はアコースティックギターを抱えてライブに臨んでいますが、ギターはむかしからやってたんですか?

GAKU-MC:いやいや、ギターをはじめたのは2006年から。ぼくが36歳のときにはじめたんです。最初はFのコードが押さえられなくて苦労したけど、ギターレッスンに通いながらなんとか思うように弾けるようになりました。

ーどうしてアコースティックギターをはじめようと?

GAKU-MC:単純にシンプルになりたいな、と。バンドで演奏するのもそれはそれで楽しいし最高なんですけど、ひとりだからこそ表現できることもあるじゃないないかと思うようになって。それに旅先で唄うとか、急に人前で唄う機会に恵まれたときに、バンドやDJがいないからできない、ってなんだかもったいないじゃないですか。そういうときにアコギがあれば人前でなにか披露できる。そう思って練習するようになったんです。

ーアコースティックギターと並行しながらラップの練習もされていると聞きました。

GAKU-MC:今日もやってきましたよ。みっちり2時間! ぼくにとってこれは、新しいリリックを体になじませる作業なんです。いまでこそフリースタイルのラップが取り沙汰されているけど、ああいうのは普段から練習していないと即興で出てこないと思います。ぼくはフリースタイルでラップをしたりしないけど、ラップは常にできるようにしておきたいから練習は欠かせないですね。

ーリリックはどんなときに思いつくんですか?

GAKU-MC:いつでもどこでも、かな。クルマを運転しているとき、電車に乗っているとき、友達と話しているとき、家族と過ごしているとき、パッとフレーズが思いつくんですよ。それを携帯にメモってストックしておくんです。そして曲をつくろうっていうときにそこから引き出して、ひとつの曲として構築する。それがぼくの曲づくりの方法ですね。

Mr.Children、桜井さんから受ける影響。

ーこれまでの長い音楽活動のなかで印象に残っていることなどはありますか?

GAKU-MC:そりゃあたくさんありますよ(笑)。EASTENDのデビューライブではステージにぼくを含めるメンバーの3人がいるのに客席には2人しかお客さんがいなくて、「ステージのほうが人数多いじゃねぇか!」ってなったのもいい思い出です。で、そんなぼくらが紅白歌合戦に出るようなグループになったり、日本武道館でライブをやらせてもらったのも感慨深かったなぁ。あとは自分の子供が生まれた日、ぼくはライブがあったんですが、その日のリハーサルは気持ちがフワフワして落ち着かなかったのもなんだか心に残ってますね。

ーMr.Childrenの桜井和寿さんとコラボレートもされていますよね。

GAKU-MC:ウカスカジーね! 桜井くんとはもう10年くらい一緒にサッカーをやっているんですけど、あるとき一緒に曲をつくろうってことになって『手を出すな!』っていう曲をリリースしたんですよ。それが2006年のことで当時はまだユニット名が決まってなかったんですけど、2013年に“ウカスカジー”として再びタッグを組んでその翌年のFIFA ワールドカップのために、日本代表の応援ソングをつくったんです。

ーやっぱり、自分以外のアーティストとの共同作業は刺激になりますか?

GAKU-MC:めちゃくちゃなります。桜井くんの曲のつくり方は先程話したぼくのやり方とは全然ちがうから、「こうやってMr.Childrenの曲はできていってるんだ!」って目から鱗が落ちるように刺激を受けますよ。もうね、授業料はらいたいくらいです(笑)。ウカスカジーのレコーディング現場は興奮のしっぱなしで本当に楽しい。

ー桜井さん繋がりで話をすると、「ap bank fes※1」にもGAKUさんは出演されていますよね?

GAKU-MC:うん、このフェスの出演もぼくの音楽人生にとっては大きなトピックのひとつですね。それまでは会場にお客さんを入れて、自分のつくったものを届けたいっていう気持ちでライブをしていたんですけど、環境問題をみんなに投げかける「ap bank fes」に出てからは、音楽を通してなにか目的を叶えたいという想いが強くなりました。音楽って人のためになにかできるんだ!っていうことを強く実感できたイベントでしたね。

ーそれがきっかけで、福島や熊本など地震の災害にあった地域の復興を支援する「AKALI TO LIVE(アカリトライブ)」のプロジェクトをスタートさせたんですか?

GAKU-MC:そうです。桜井くんと一緒にやっている「MIIFA(Music Interact Football for ALL)※2」の活動も、サッカーと音楽が好きだからそのためにできることをしようってスタートしたプロジェクトだし。音楽のパワーをなにかに還元するという仕組みはすべて「ap bank fes」から学びましたね。


11月25日に「niko and … TOKYO」にて行われた「AKALI TO LIVE」で集められたキャンドルカップ。ライブに来てくれたお客様ひとり一人が福島への応援メッセージをGAKUさんが福島へ届けています。

目標は生涯現役! 一生音楽を奏でていたい。

ー新作をリリースしたり、精力的にライブをしたり、留まることを知らないGAKUさんの音楽活動ですが、今後の目標について教えてください。

GAKU-MC:生涯現役でいたいですね。近所の厄介じじいみたいに「あの人いつまでいるんだろう?」みたいにみんなに思われたい。ほかに楽しいことがあったらサクッとやめられるんだけど、音楽以外に楽しいこと見つけられないんですよ。

ー楽しいからこそ、生涯現役でありたいんですね。

GAKU-MC:むかしは「俺がいちばんのラッパーだ!」なんて思いながらラップしてたけど、あれよあれよという間に自分を凌駕していくやつらがでてきて。それで悔しくなってスキルを磨いていくうちにいまのスタイルができてきたんです。想い通りにならないこともたくさんあるのにどうして続けてきたかといえば、やっぱり音楽が好きで楽しいから。だからこれからもずっと、死ぬまで音楽を奏でていきたいですね。

※1「ap bank fes」とは?
音楽プロデューサー小林武史さんとMr.Children櫻井和寿さんが中心となって設立した環境プロジェクトや復興支援などを行う「ap bank」主催の野外イベントト。音楽を通して、環境問題境や震災復興を身近に考えることができる。2013年より休催していたが、昨年4年ぶりに開催。GAKUさんも櫻井さんとのユニット「ウカスカジー」として出演した。

※2「MIFA(Music Interact Football for ALL)」とは?
音楽とフットボールの有機的な融合により、さまざまな隔たりを越えたコミュニケーションを想像するために、GAKU-MCやMr.Childrenの桜井和寿さんが中心となってスタートしたプロジェクト。