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連載

Lifestyle with Professionals.


vol.17

「おいしさを届ける活動の源は旅なんです」
青果ミコト屋・鈴木鉄平さんのストーリーある旅アイテム。

“旅の持ち物”でその人の旅のストーリーが分かるのが旅アイテムのおもしろいところ。今回は、自前のキャンピングカーで全国各地の生産者を巡る旅を続けている「青果ミコト屋」の鈴木鉄平さんに、〈niko and ... 〉の数あるアイテムのなかから、私物と一緒に旅先へ持っていきたいものを選んでもらいました。

  • Photo_Hiroyo Kai
  • Text_Kana Yokota
  • Illust_Kahoko Sodeyama

青果ミコト屋
鈴木鉄平
1979年神奈川県生まれ。野菜の宅配・移動販売をするユニット「青果ミコト屋」。大学卒業後、高校時代の同級生・山代 徹と旅したネパールやインドでの食経験がきっかけで自然食に興味を持つ。帰国後、自然食品販売店での仕事、農家研修等を経て、2011年、山代氏とともに旅する八百屋「青果ミコト屋」を立ち上げる。野菜の宅配のほか、イベント出店や加工品の販売なども行う。
micotoya.com

物語のあるアイテムを、愛車「ミコト屋号」に詰め込んで。

ベンツのキャンピングカー「ミコト屋号」に乗って東から西へ。農家を巡る旅を中心に、フェスやイベント出店、「ミコト屋フットサルチーム」の遠征など、年中楽しい仲間たちと全国を旅をしている鈴木さん。農家から直接仕入れた野菜をすすめるかのごとく、知り合いや仲間が手がけた愛用アイテムの魅力を存分に語ってくれました。「農家さんがこだわりを持って作った野菜と同じように、作り手の温度感が感じられるものが好きなんです。僕が仕事でいつも使っているものはどれも物語があるものばかりなので、ついつい人にすすめたくなるんですよね」

「僕らの旅は基本的に車移動なので、ざっくりと荷物を入れられる〈3sun(サン)〉という岡山のブランドの「BAILER」の帆布製バケツバッグがとても役立っています。丈夫で自立すること、汚れにも強いところが嬉しい。〈midorinotent(ミドリノテント)〉のハンターベストは、たくさんあるポケットにハサミや小銭を入れたりできるので、イベントなどの販売で活躍してます。〈niko and ... 〉のコンテナボックスは、両サイドから開閉できるところが魅力! 車に積んだ時に向きを気にしなくていいし、汚れやすい軍手や作業着を入れたいですね」

「〈ENDS and MEANS(エンズアンドミーンズ)〉の「SANPO JACKET」はその名の通り、鞄がなくてもこれ1枚で散歩できるようにポケットがたくさんついているんです。旅先だけでなくデイリーに使えるデザインもいいんですよね。パーカーは「青果ミコト屋」のフットサルチーム「エスケープ」のオリジナルデザイン。旅仲間であり手書きアーティストのChalkboyがデザインしてくれました。フットサルの後に必ず銭湯に入るので、向かって左のイラストがテルマエロマエ、最後にとんかつを食べて帰るので右に豚のイラストが描いてあります」

「色違いでたくさん所持している〈RawLow Mountain(ロウロウマウンテン)〉のバッグは、軽量で防水性が高くてとても使い勝手がいいんです。ジップを閉めたスペースにちょうどペットボトルがすっぽりと入るところまで計算されているのがニクい!〈Little Brown Store(リトルブラウンストア)〉のコットンバッグもお気に入り。梨を入れるために農家で使われているバッグの形がモチーフで、両端部分を結んで使うデザインが可愛いんです。ポーチやバッグ類はほとんど知人が作っているもので満たされています」

「車中泊が多いので冷え防止に欠かせないのが靴下ですね。〈THE INOUE BROTHERS(ザ・イノウエブラザーズ)〉のアルパカ靴下がとっても暖かくて消臭効果もあるので手放せないマストアイテム。落ち綿で紡いだリサイクルコットンの靴下〈saredo(サレド)〉や〈Nordisk(ノルディスク)〉のモスダウンシューズもおすすめです。手袋はスタイリストの本間良二さんが手がけている〈BROWN by 2-tacs(ブラウンバイツータックス)〉のもの。〈Bee Propolis(ビープロポリス)〉のスプレーは風邪をひきそうな時に口の中にシュッとしています。〈FIG+YARROW(フィグアンドヤロウ)〉のリップバームは乾燥防止に。 男たちで連泊していると衣類が匂うので、〈niko and ... 〉で扱う「&S」のファブリックスプレーを車に常備したいです!」

ファブリックアフターケアスプレー ¥1,800+TAX ※一部店舗限定商品

「旅先にはコーヒー豆を持参して毎朝ドリップしています。木の温かみを感じるククサには淹れたてのコーヒーを。保温性のある〈pomponcakes(ポンポンケークス)〉のタンブラーにも入れていつでも温かい状態で飲めるように。 保温性のあるタンブラーにも入れていつでも温かい状態で飲めるように。そして、僕らの旅に欠かせないのが温泉なので、手ぬぐいは必ず何枚か持っていきます。実は僕、ふんどしの愛用者でもあります(笑)ふんどしって温泉に入ったらそのまま手ぬぐいとしても使えるので便利なんですよ」

「僕は運転を担当することも多いので、サングラスは必須。イギリスの〈Oliver Goldsmith(オリバーゴールドスミス)〉のサングラスは、シティボーイを気取りたい僕には最適です(笑)。マネークリップは僕がネイティブアメリカンの聖地を1年くらい旅していたときに手に入れたホピ族のインディアンジュエリー。産地巡りの旅にはフォトグラファーの新井 Lai 政廣くんが一緒なので、撮影は基本的に彼にお任せ。僕のカメラは細かい記録用として使っています。 リサイクルレザーのプロダクトブランド〈MAKOO(マコー)〉のノートは農家の取材用に使いたいですね」

クラフトノート ¥1,800+TAX ※一部店舗限定商品

おいしくて楽しい旅が、おいしい食材を届ける活動力の源に。

全国各地の農家を巡り自分の目で見て、そのよさを伝える活動を続けている「青果ミコト屋」にとって、旅は日常。毎回さまざまなクリエイターの友人ら10人ほどで“おいしくて楽しい旅”を続けています。「畑を巡る旅もイベントを巡る旅も、すべてが僕らの活動力の源。ずっと同じ場所にいると思考が低下してくるというか、同じものの見方になりがちなんですよね。旅をすることでいろんな視点でものを見られるようになる。実は最近、地方に遠征してイベントに出店して部費を稼ぐ『エスケープ商店』という活動もはじめています。今年の目標は部費を貯めてデンマーク遠征! 今後は日本の素晴らしい野菜を海外にも伝えられるように頑張りたいですね」

at 北海道でミコト屋号の記念撮影

「僕ら“旅する八百屋”にとっていちばんの相棒である「ミコト屋号」。2010年に購入したこのベンツのキャンピングカーで年に数回全国を回っています。「ミコト屋号」はふだんの配達時も、イベント出店時の店舗としても大活躍。旅のクルーは年々増えていて、カメラマン、料理人、アーティストなどさまざまです」

at 農家

「青果ミコト屋は、僕らがふだん口にしているものがどんな農家さんが、どんな想いで、どうやって育てているのかを若い世代の人に伝えたいと思っているんです。大手スーパーでは形が悪い食材ははじかれてしまいますが、味に変わりはありません。全国の農家を旅して自分たちの目で良いと思ったものだけを仕入れます」

at 山形県真室川町

「取引先の農家を訪ねて全国各地を回るのですが、日本には尊敬する農家が本当にたくさんあります。たとえば山形県の農家・佐藤昭夫さんは、川や山の植物のことならなんでも知っている名人。訪れるたびにいろいろと勉強させていただいています。わからない方言が多いので言葉を理解するのに苦戦してますが(笑)」

at 北海道野付半島

「農家を巡る旅の道中に立ち寄った北海道の野付半島にはエゾジカがたくさんいました。北海道遺産やラムサール条約にも指定されている場所で、全長26kmもある日本最大の砂嘴(さし=海上に長く突き出た地形)なんです。このあたりはロシア語の道路標識もあったりで、もはや日本ではないような場所でした」

at 北海道川北温泉

「北海道の旅の終盤に訪れた道東の川北温泉です。白濁した硫黄泉で最高でした! この周辺は熊が出ると言われてみんなビビりながら入ったのですが、よく見たらこっちが熊みたいな男だらけだった(笑)」

at 北海道で野営飯

「旅の楽しみはなんといっても野営飯。いつもキャンプをしながら旅をするのですが、現地で農家に頂いた食材を使って、みんなで食べる時間を大切にしています。その土地を丸ごと味わうのが旅のいちばんの思い出です」

at ネパール

「僕らが“生きる上で本当に大切なこと”に気づいたのが、パートナーの山代と旅したネパールでした。ヒマラヤにトレッキングして過酷な旅で疲れ果てていた僕らにグルン族のおばちゃんがリンゴをくれたんです。そのリンゴが感動的においしくて、それから食べることや食の大切さを考えるようになったんです。青果ミコト屋の原点ですね」