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エコとアートを身近に。

〈MAKOO〉のプロダクトが生まれる場所へ。

〈niko and ...〉でも人気が高い〈MAKOO(マコー)〉のリサイクルレザーを使ったプロダクト。独特の柔らかな質感、シンプルで機能的なデザインのバッグや文房具は、使い込むほどに味が出て、どんどん愛着が湧いてきます。今回はエコでアートな〈マコー〉のものづくりのこだわりを伺いに、2017年に清澄白河に新しくオープンしたばかりのクールなスタジオにお邪魔してきました。

  • Photo_Mitsugu Uehara
  • Text_Kayo Murakami

無機質な倉庫の中に広がる
ギャラリー空間。

清澄白河の駅を出て、ブルーボトルコーヒーを通り過ぎたところに〈マコー〉のスタジオはあります。大きなシャッターが降りていて、ぱっと見は“ザ・倉庫”。シャッター前に置かれたレザーのチェアが目印です。

扉を開けて中に入ると、むき出しの鉄骨と足場を組んだような作業台が目に飛び込んできます。そして、思わず目を奪われるのが、奥にある高さ5mほどの壁一面に描かれたウォールペイント。この大きさのアート作品を見ることは滅多にないので、迫力に圧倒されます。

辺りをぐるりと見回すと、ストックの商品や工具などと一緒に、さまざまなアーティストの作品が一見無造作に置かれていました。一つひとつのアイテムに遊び心があって、かっこよくて、いるだけで楽しくなってしまう空間です。


スタジオ内には、ペイントしたブラウン管テレビや、フィギュアなどがさりげなく置かれています。
アートに混ざって工具も置かれていて、ジャンクな雰囲気。

長く付き合っていきたい
リサイクルレザーのプロダクト。

入ってすぐの足場を組んだ台の上にディスプレイされていたのは〈マコー〉のプロダクトたち。ブランドを代表するリサイクルレザーを使って作られたバッグやノート、カードケース、コースターなどがずらりと並んでいて、思わず一つひとつ手に取ってじっくり眺めてしまいます。中には試作段階のものもある様子。

リサイクルレザーとは、本革を裁断したときの破片を集めて粉砕し、再加工した素材のこと。一般的なレザーよりも柔らかな質感で、紙のような軽さが特徴。使い込むうちに独特の風合いが増していくので、経年変化を楽しむことができます。しかも、レザーなのに水につけて洗うことも可能というから、デイリーに使い回せるのがうれしいところ。

リサイクルレザーのプロダクト。ランチバッグやトートバッグ、文房具などが並びます。
何年も使い込んで風合いを増したドリンクボトルケース。

「レザーだけど普段使いできること。長く使えて、経年変化を楽しめること。それから、シンプルなデザインにちょっとアートをプラスすること。この3つが〈マコー〉のもの作りで大切にしていることです」と話すのは、代表の壽真琴さん。


お話していただいた〈マコー〉代表の壽真琴さん。

リサイクルレザーというエコな素材を使って、まったく新しいプロダクトを生み出していく〈マコー〉のベースにあるのは、「新しいものを買っては捨てるという行動って、違和感がある」という考え方。

「たとえゴミとして捨てられてしまうものであっても、形を変えることで新しくて魅力的なプロダクトが生まれるかもしれない。そうやって生まれた新しいプロダクトを、時間をかけて大切に使っていくことの心地よさってあると思うんです。エコやエシカルという一時のブームに乗るのではなくて、『使い心地がいいからずっと使っていきたい』と思ってもらえるようなプロダクト作りを目指しています。

ずっと長く使っていきたいと思ってもらう——。そのために、〈マコー〉のプロダクトは、リサイクルレザーという素材の特徴を活かしながら、細部までていねいに作られています。



人気プロダクトのひとつ「Lunch Bag」。底の部分は三角形に縫って強度を上げているそう。

「リサイクルレザーは、強く力を入れれば紙のように破くことができます。その柔らかさがあるから生まれる魅力がある。しかし、普段使いに耐えられるようにしっかりと強度も保たなければいけません。僕自身の『こんなプロダクトがあったら便利だろうな』というひらめきから始まって、いろいろ試行錯誤しながらいつも商品開発をしています。中にはうまくいかないケースもありますけどね(笑)。でもそれが楽しいんです」

日常の中にアートをもっと。


写真上左の作品は、「世界はぼくたちのもの」。右は、「内面はとてもよい私」。

展示されていた作品はロールペーパーに描かれたものを含め、アーティスト舞木和哉さんのもの。

ウォールペイントをはじめ、たくさんのアートがあふれる〈マコー〉の新スタジオ。実は、アートギャラリーとして一般開放もしています。

「もともと海外のストリートアートが好きで国内外のアーティストとつながりがあったので、多くの人に日常の中でもっとアートに触れる機会を提供できればと思い、この空間を使ったアートエキシビジョンを始めました。予約は必要となりますが無料なので、誰でも気軽に来ていただけます」

商品ストックの前に置かれているのは「ミスターシモンの悲劇 -彼は今どこに-」(舞木和哉作)
無造作にかけられている年月を経たリサイクルレザーのエプロン。独特の風合いを増し、まるでアート作品のよう。

アイテムのディスプレイひとつ取ってもさりげなく置かれていて、日常の中にアートがあることの心地よさを感じさせてくれる〈マコー〉の新スタジオ。リサイクルレザーのプロダクトの魅力を感じに、アートな作品から刺激を受けに、あるいはインテリアのヒントを探しに、訪ねてみてはいかがでしょう。

MAKOO
リサイクルレザーを使ったプロダクト「MAKOO;RE USE Project」や植物に親しむためのプロダクト「MAKOO Bio Project」を手がけるインテリアブランド。エコとアートを取り入れた日常を楽しくするようなプロダクトが人気。2017年に清澄白河駅から徒歩10分ほどの場所にスタジオを移転し、アートエキシビジョンをスタート。5mの壁を大胆に使ったウォールペイントのほか、多数のアート作品を見学でききます。
※アートエキシビジョンは不定期開催(要予約)。詳細はHPをご覧いただくか、電話またはメールでお問い合わせください。


Address:東京都江東区平野2-3-34 1F MAKOO STUDIO
Tel:090-8645-6212
Mail:makoo1@mac.com
http://www.makoo1.com/