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チーフスペシャリストVMDディレクター、

魚住岳寿のニューヨーク買い付け日記。前編

2月15日(木)から「niko and ... TOKYO」でスタートする特集企画「♯21 HELLO! NIKO YORK メトロで巡るニューヨーク」。これを記念して、チーフスペシャリストVMDディレクター・魚住岳寿が「niko and ... TOKYO」で販売するアイテムをニューヨークで買い付けてきました。その旅の珍道中を前後編に渡ってご紹介! 2018年1月早々に渡米したものの、ニューヨークはまさかの大雪警報が発令されていたとか。前途多難なその行程をぜひお楽しみください。

  • Photo_Lisa Kato (title photo)、Taketoshi Uozumi [niko and ...]
  • Text_Taketoshi Uozumi [niko and ...]

2月15日(木)から「niko and ... TOKYO」でスタートする特集企画「♯21 HELLO! NIKO YORK メトロで巡るニューヨーク」。今回の目玉は、ニューヨーク公共機関、MTA™(Metropolitan Transportation Authority)が、運営している「ニューヨーク トランジット ミュージアム」とのコラボレーション。今回〈niko and ...〉では、過去の地下鉄車両で実際に使われていた古い車内広告をモチーフにしたトートバックやポーチなど、MTA™シリーズグッズを全国店舗でリリース!

だけど、もっとNY気分を味わってもらうには、何かが足りない。ならば、行きましょう!いざニューヨークへ! パートナーであるMTA™の取材はもちろん、せっかくならNYの雑貨やMTA™グッズも集めて、面白い売り場を東京店で作りましょう! そんなノリからスタートした今回の買い付け企画。今回の旅のパートナーは、「ニコアンドマガジン」のディレクションやWEBで僕が連載中の『ニコアンドの作り方』の担当編集も務める、編集者の柴田隆寛さん。記念すべき2018年の初仕事!4泊6日、男2人のバイイングツアー。行ってビックリ、空前絶後の珍道中。はじまりはじまり〜!

DAY1 THURSDAY.4.JANUARY/
HANEDA→NEWYORK
米北東部大寒波、NY非常事態宣言の中ニューヨークへ。

記念すべき2018年初仕事! ということもあり、意気揚々と羽田空港に到着。早速、新年の挨拶も兼ねて柴田さんとビールで乾杯! そんな感じで、ふたりで旅の計画をあれこれ話していたら、ラウンジに何やら怪しいアナウンスが…。「日本航空JL6便でニューヨークへご出発のお客さま〜。本日、NY大雪のため、JFK空港に到着できない恐れがございます。ワシントン空港、またはシカゴ空港に行先を変更する恐れがありますこと、あらかじめご了承くださいませ〜」。そう、この日は、日本のニュースでもかなり取り上げられていましたが、急速に発達した低気圧のため北米は記録的な大寒波! なんとアメリカ各地に非常事態宣言が発令されていたのです。

そこまでの事態とはつゆ知らず、2人とも「とかなんとか言って〜、ちゃんと着くんでしょ」ぐらいの気持ちで、12時間弱のフライトを楽しんでいたわけですが、NY着陸直前、声のダンディーな機長・足立さんのアナウンスが! 「JFK空港上空は寒波の影響で大変大気の流れが悪くなっています。我々は、管制塔の指示に従い、今から2回ほど、JFKに向け着陸を試みます」。オイオイ、マジかよ。いくらなんでもちょっと大袈裟でしょ〜。なんて思いながら、機内のTVをそのまま見続けていた魚住(ムチャクチャ、揺れてはいたけど)。「1回目…」「2回目…」。すると、なんと見事に失敗!!そして、すかさず機内に再び流れるダンディー機長・足立さんのアナウンス。「我々は2度の着陸のチャレンジに失敗いたしました。お客様には大変なご迷惑をおかけ致しますが、当機はこれからシカゴ空港に向かいます」。エッ、マジっ? というわけで、強制的に行き先変更。全く予想していなかった突然の展開。そんなわけで、期せずして僕らはシカゴに行くことになったのでした…。

シカゴ・オヘア空港に不時着。

ニューヨーク上空から2時間45分のフライトを経て、米第3位の都市シカゴの玄関口であるシカゴ・オヘア空港に着陸(ニューヨークとの時差は1時間)。なにはともあれ、久しぶりの地上! なんせここまで辿り着くのに、およそ15時間のロングフライト。目的地は違えども、開放された気分で空港の外に出た瞬間、顔が痛くてたまらない。すかさず、気温を見たら何とマイナス18℃。もしかして、バナナで釘が打てるんじゃないか…、と思うぐらいの寒さにびっくりしたのでした(笑)。

その後、JALさんの計らいにより空港からシャトルバスで10分程の場所にあるホテルにチェックイン。とても綺麗なホテルでちょっとだけ安心する。ロビーには、明日のフライト情報を手に持った、笑顔がとても素敵なCA・伊藤さんさんの等身大ハレパネが。午前5時20分チェックイン、午前7時20分にシカゴ空港発とのこと。ということは、朝4時半にホテルを出なきゃだから、余裕を持って3時半に起床だね、なんて言いながら、明日の予定を組み、早速シカゴの街へ地下鉄で繰り出す二人。4日間のNY滞在のうち1日が潰れてしまうハプニングは痛いけれど、まぁ、これも何かの縁。そして、転んでもただでは起きない2人。というわけで、せっかくのシカゴを楽しむことにしたのでした。

シカゴに来たなら、やっぱりシカゴピザ。

ホテルの最寄り駅である「Rosemont」から「Chicago」までは、およそ約30分。10ドルの1日乗車券を購入し、ドキドキしながら地下鉄に乗り込む。夕闇が迫るシカゴの街はさらに冷え始め、この尋常じゃない寒さの中、歩いている人を数える方が難しい。最初の目的地は、2017年の秋にオープンしたばかりの「ACE HOTEL(エース ホテル)
」。わざわざ、シカゴに旅する機会なんてそうあまりないだろうから、ある意味、ここに来られた僕らはラッキーなのかもしれない。とりあえず、ホテルのグッズショップを物色し、1階の「STAMPTOWN COFFEE(スタンプタウン・コーヒー)」でコーヒーを飲みながら作戦会議。最重要課題は、今宵の晩ごはん。やっぱり、シカゴに来たら、シカゴピザでしょ! というわけでシカゴの繁華街へ!

たどり着いたのは、創業47年の老舗「Lou Malnati's Pizzeria(ロウ・マルナティス・ピザリア)」。ちなみにシカゴのピザは生地の薄いクリスピーなピザとは違い、他にはないボリュームが特徴。この店の創業者は、そんなシカゴ流“ディープディッシュピザ”発祥の店と言われる「Uno & Due(ウノ&デュー」で働いていた人物ということもあり、いつもなら行列必至らしいのだけれど、開店直後だったこともあり、スムーズにピットインに成功!

注文したのは、この店の名物であるソーセージディープディッシュとチーズディープディッシュ。どちらもSサイズを注文したのだけれど、想像以上に分厚い生地にビックリ! 外はサクサク、中はもちもち。しっとり感と小麦粉の風味をほのかに感じさせる生地、そして絶妙の塩コショウ加減のソーセージとチーズの相性が抜群! これはビールが進む進む(笑)。いや〜、大寒波のおかげでシカゴに来られて、美味しいピザまで食べられてよかったね〜、なんてどこまでも楽観的な2人。そして、頼むぞJAL! お願い伊藤さん! 明日こそニューヨークへ連れてって!なんて、祈りながら正月早々マイナス20℃の夜のシカゴの雪道を歩き、電車に揺られてホテルへと戻ったのでした。

DAY2 FRYDAY.5.JANUARY/
CHICAGO→NEWYORK
まさかのシカゴ2DAYS。

2日目の朝4時半。出発の準備をして、ホテルのロビーに降りるとまたまた美人CAの伊藤さんがお出迎え。エッ、マジ! 満面の笑みとは裏腹に無情にも出発時刻が午後6時に変更になったことを知らせるボードを持っている。どうやら、ニューヨークのJFK空港の飛行機の受け入れの態勢が整っていないらしい。これはさすがに困った…。困ったけれど、こればかりは仕方がない。というわけで部屋に戻り、緊急作戦会議。予定していたMTAの取材を現地スタッフに任せ、僕たちはNYで訪れる予定だったチェーンストアのシカゴ店を探すことに。調べてみると、おいおい全部あるじゃないかシカゴに! さすがは全米第3の都市。しかも、早いところは朝7時からオープンしている。持ち時間はおよそ8時間。午後3時にホテルに戻ってくれば、フライトの時間には十分間に合う。朝ごはんをしっかり食べて、いざ買い付けスタート!

タイムリミットは8時間。

街中に到着した僕らは、時間効率の良くショップを回るルートを決め、後で後悔しないように面白いものを見つけたらドンドン購入! 2人の中で売り場のイメージはできているので、あーだこーだ言いいながらも、あとは経験と直感を頼りにセレクト。そんな感じでスタートした買い付けも、4〜5軒回ったところで、あっという間にお昼前。ヤバい、意外と時間がない(汗)。

写真はホームセンターで出会ったショップスタッフ。他愛もない話で盛り上がり、近所の情報も教えてもらったので、記念に一枚写真を撮らせてもらったら、さっきまで気さくだったくせにカメラの前では急にキメる(笑)。ファンタで喉を潤したあと、その後も数軒を駆け足で回り、シカゴでの買い付けは何とかミッションコンプリート。ふ〜。

時計を見ると、まだちょっとだけ時間があるじゃないか。ならばと欲張りな二人は、ミレニアム・パークに隣接する歴史的建造物をリノベーションしたホテル「Chicago athletic association(シカゴ・アスレチック・アソシエーション)」へ。広いロビーは様々なアンティークの家具が揃う重厚感のある雰囲気。大きな窓から入る日差しも気持ちがいい。仕事をする人、ゆっくり本を読む人、人と人が集うコミュニティスペースのような場所だ。さらに奥に行くとバーやレストランなどがあり、みんなフランス発祥の球技ペタンクやテーブルサッカーゲーム、ビリヤードなどを楽しんでいる。歴史を感じながら、食とスポーツを楽しめる感じがとても面白かった。帰りがけにホテルの1階の「LAMPLIGHTER COFFEE ROASTERS(ランプライター・コーヒー・ロースター)
」でお土産のコーヒー豆も買ったところでタイムアップ。急いで地下鉄に乗り、ホテルに戻り荷物をまとめて、いざ空港へ。

友よ、ニューヨークはあまりに遠い。

いやぁ〜、ほんとうに長かった。今度こそ飛べる! 午後6時にシカゴを出発すれば、午後10時にはJFK空港に着いてホテルチェックイン。日が変わる前にはホテルのベッドで寝られる。いよいよニューヨークだ! 「やっとですね!柴田さん!」なんて話しながら、足早に搭乗口を目指すと、そこで待っていたのは、何とまたまた伊藤さん!最後のお見送りまでしてくれるんだ、JALも意気なことするなぁ、なんて思ったら、どうやらそういうことではないらしい。

僕たちの前に飛ぶスペインの航空会社の飛行機がトラブルで離陸できず、駐機場が空かないため、フライトが1時間遅れるというのが伊藤さんの言い分だ。もうここまでくると1時間の遅れなんてどうってことないよと、開き直って待ち続けた結果、3時間の遅延。もういい加減にして〜(泣)。

そんなこんなで、ようやく機内へ。久しぶりに再開する羽田からシカゴへとともに旅したCAさんやお客さんたち。不思議な連帯感と仲間意識が芽生えている。みんなの思いはただひとつ。飛べ! 日本航空株式会社!