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都市生活をもっと快適に。
進化する〈NUMERALS〉のデザイン

“USUAL FUNCTION WEAR(=日常の機能服)”をコンセプトに展開するユニセックスライン〈NUMERALS(ヌメラルズ)〉。機能とスタイルの融合を追求したコレクションは、〈niko and ...〉がプロデュースするブランドの中でも人気抜群。今後さらに注目が高まりそうな存在です。機能性がありデザインが都会的で、適度にトレンド感もある。そんな絶妙なコレクションはどうやって生まれるのか? 〈ヌメラルズ〉ディレクターの八須正宏さんに語ってもらいました。

  • Photo_Kazumasa Takeuchi[STUH]
  • Text_Jun Namekata[The VOICE]

都市生活に本当に必要なファンクションウエアを。

−まずは改めて〈ヌメラルズ〉のブランドのコンセプトを教えていただけますか。

簡単に言うと“都市生活のための機能服”ということです。今でこそファッションと機能性の融合は当たり前のようになっていますが、〈ヌメラルズ〉がスタートした2015年時点ではまだメジャーじゃなかったんです。そこに着目して“新しいファンクションウエア”を作ろうということで立ち上がったのがこのブランドです。

−確かに最近、ファッションと機能性が融合した服が多くリリースされています。そんな中〈ヌメラルズ〉をデザインする上で気をつけている部分はどこですか?

“アーバンフィット”というのが重要なキーワードです。単純にスポーツウエアやアウトドアウエアの機能性を日常着に取り込んでしまってはオーバースペックだし、ちょっと的が外れていると思うんです。そうではなくてあくまで都市生活の中で必要な機能性を考えて、それを搭載しているということが重要です。

−都市生活で重要な機能とはどんなものなんでしょうか?

都市生活って意外に過酷なんですよ。建物の外はすごく暑いのに中は冷房でキンキンに冷えていたりして温度差がすごかったり、いきなり雨も降ります。長時間座っているということ自体も実は過酷だし、満員電車で揉まれるのも大変。考えようによってはアウトドアよりハード(笑)。求められる機能が全然違うんです。そして決定的に違うのは、基本的に“対人”であるということ。

−つまり「人と会う」ということですね。

はい。人と会うことを前提に考えると、見た目を品よく保つことも必要。言ってしまえば、それもひとつのファンクションなんですよね。そういうのをすべて含めての“アーバンフィット”なんです。

イメージを膨らませてデザインし、改良する。その繰り返し。

−そんなデザインを実現させる上で大事なことはなんですか?

まず使用している素材の多くはオリジナルで開発したものです。それに加えてパターンの作り込みやカッティングもかなり慎重に行っていて、その完成度は高いと思います。またデザインは基本ミニマルにして、手持ちの服と合わせやすいというのも大事なポイント。着用するシーンを限定しないように意識しています。

−素材やパターンもそうですが、ディテールにもかなりこだわっていますよね。

それを着て生活する人の1日だったり、1週間だったりをイメージしてみるんです。ここにこういうガジェットポケットがあったら便利だなとか、長時間座っていたら服のシワが気になるなとか、移動が多いとストレッチがきいている方が楽だなとか。そういった生活する上での一連のことを想定してデザインしています。いろんなシーンを想定しているので、〈ヌメラルズ〉の服を一揃えすれば不便なく暮らせると思いますよ(笑)

−カジュアルからきれいめまでバリエーションも豊富です。

服を選ぶときに一番難しいのは“スーツを着るほどではないけれど、ある程度きちんとした格好をしなければいけないとき”だと思うんです。そういうシチュエーションは意外に多い。だからジャケットやスラックス、シャツなども揃えて、そういった問題も解決出来るラインナップにしています。

は〈ヌメラルズ〉で新製品のパッケージTシャツです。汗染み防止機能付きで、脇や背中に汗染みができるのを気にして夏場はグレーや黒のTシャツを避けがちですがこれなら安心です。の裾をブルゾン風に切り替えたシャツは、パンツインorアウトで違うニュアンスが楽しめます。こちらは抗菌防臭機能付き。


マイナーチェンジをしながら展開し続けているセットアップも毎シーズン人気です。しかも抗菌防臭機能付き。これなら臭いを気にして相手の様子を伺う必要もありません。

健全なライフスタイルにも必要だと思う。

−身につける服が変わるとライフスタイルも変わる。ファッションと機能を両立した服はそんな予感もさせてくれますが、これらのプロダクトにはそういった意図も込められているのでしょうか?

僕のまわりにいる30〜40歳のライフスタイルを見ていると、ジム通いをしたり食事に気を使っていたり、自身の健康を保つことに意識が向かっていると実感します。都会で忙しく生活する人たちにとってストレスは敵。機能的な服は心身の健全にもつながると思うんです。〈ヌメラルズ〉の服がその助けになれば嬉しいとは思っています。

−ちなみにブランド名にはどんな由来があるんでしょうか?

シンプルに英語で“数字”と言う意味です。〈ヌメラルズ〉の服はすべてナンバリングされていて、その番号によって備わっている機能性が違うんです。

それぞれのアイテムにつけられているこの数字を見ることで、メインの機能がわかるんです。もちろん機能性はひとつに限らず、複数備えているものもあります。その着用感をぜひ実際に試してみてほしいですね。


このビッグTシャツは『4』。接触冷感機能が備わっています。生地は厚手ですが特殊なコーティングがしてあるので、肌に当たったときに冷たい感じがするんです。

は『5』の撥水加工が施されたコットンナイロンコート。普段使いにはもちろん、レインコートとしても活躍。ビジネストリップにも重宝します。のパジャマモチーフのセットアップは『2』の抗菌防臭。生地が軽いので夏場も着られて、匂いも気になりません。


デザインがユニークなタイパンツは着脱が楽。『2』の抗菌防臭性が備わっているので夏場も安心。対人が基本の都市生活には、結構重要な機能です。

−ミニマルな世界観は継続しながらも、パジャマジャケットやタイパンツなどアイテムの幅も広がっているという印象です。最後に今後の展望を教えていただけますか。

デザインの幅はこれからも広がっていくと思います。都会で生きていく上で“トレンドをフォローする”というのも、言うなればひとつのファンクションですから。春夏でコラボしているスターターのように、コンセプトがマッチするブランドがあればコラボレーションも積極的に展開していく予定です。秋冬シーズンには新しく開発した素材を使用したアウターもリリースします。“日常の機能服”は、できることがまだまだたくさんあります。楽しみにしていてください。

NUMERALS Instagram
@numerals_official

デザイナー・八須 正宏さん
文化服装学院卒業後、コレクションブランドにデザイナーとして就業。その後、様々なブランドにてデザイナーとしての経験を積む。2001年からはフリーランスデザイナーとして活動。さまざまな案件に関わり、現在は、株式会社アダストリアにてNUMERALSの他、BAYFLOWメンズ、LAKOLEにてクリエイティブディレクションに携わっている。