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チーフスペシャリストVMDディレクター、
魚住岳寿の“尾道しまなみ海道”旅日記。

5月11日(金)から「niko and ... TOKYO」でスタートする、特集「#23 Let’s Hang Out! ニコアンドの遊び方」。その目玉のひとつが広島県尾道市の新名所的な複合施設「ONOMICHI U2」とのポップアップイベント、「POINTS AND LINE尾道と自転車」。本イベント開催前に、この街の魅力に触れ、そしてタイトル通り点を線として、イベントにつなげるために行ってきました、尾道へ! というわけで、NY買い付け日記に続く、チーフスペシャリストVMDディレクター・魚住岳寿の旅日記・尾道しまなみ海道編! はじまりはじまり〜。 

  • Photo&Text_Taketoshi Uozumi [niko and ...]

千光寺公園からの尾道の眺め。尾道は日本で初めて文化庁の日本遺産に認定された。

古寺、坂道、文学、映画。そして、自転車の街・尾道。

広島県の南東部。瀬戸内海に面した街、尾道。古寺や坂道が多く、その独特な地形で「箱庭的」(文化庁認定、日本遺産!)と称される街は、志賀直哉や林芙美子といった作家も暮らした歴史情緒溢れる中国地方の美しい古都。また、小津安二郎の「東京物語」や大林宣彦監督の“尾道三部作”の舞台となった映画の街としても知られています。そして、この街には、実はもうひとつの顔が。それは、自転車の街としての顔。尾道を起点に愛媛県の今治まで、瀬戸内海に浮かぶ6つの島を全長75kmで結ぶ「しまなみ海道」は、国内外のサイクリスト憧れの自転車の聖地なんです!


向島から因島を望む。晴れた日の海岸線サイクリングは一生の思い出に。

というわけで、尾道カルチャーを盛り上げる複合施設「ONOMICHI U2(おのみち ユーツー)」とのポップアップイベントを前に、「しまなみ海道」をサイクリングしてきました! 尾道~向島、勢い余って因島まで(笑)。土地を感じて、人を感じて、作り手の思いを感じて、はじめて何かを伝える事ができるのだと信じて。今回の弾丸リサーチは、料理で言うところの下ごしらえ。下ごしらえしていると、いつの間にか思いが入ってくるもの。仮にできあがりの見栄えが一緒だったとしても、何かが違ってくるハズ。そんな気持ちを胸に、瀬戸内海に広がる大小様々な島を眺めながらいざサイクリングへ!



尾道本町商店街の中ほどにある「BETTER BICYCLES」。2階には、カフェを併設。

サイクリングのパートナーは、尾道発のちょっといい自転車。

まず、初めに向かったのは、2018年3月にオープンしたばかりの「BETTER BICYCLES(ベター バイシクルズ)」さん。今回の旅の相棒となる自転車は、ここでお借りしました。ショップのコンセプトは、「尾道発、ちょっといい自転車」。もっとたくさんの人に尾道と自転車の素晴らしさを体験してほしい。尾道が持つ価値を、ここで暮らす人たちと一緒に大切にしていきたい。そんな思いから生まれた自転車屋さんです。


「BETTER BICYCLES」の店内。自転車乗りでなくとも、ぜひ訪れて欲しい場所。

場所は、尾道の駅から本町通り商店街をテクテク歩いて10分程。目と鼻の先に、向島(むかいしま)行きの渡船乗り場にあるという好立地。早速、店内に入るとカラフルなフレームが壁一面にずらり。気になる自転車の種類は3種類。1950年代に生まれたクラシカルな雰囲気はそのままに、快適かつお洒落に仕上げた「MIXTE(ミキスト)」。100年前からほとんど変わらない普遍的なデザインの「HORIZONTAL(ホリゾンタル)」。そして、メッセンジャーも使用しているカーゴバイクをサイズダウンし、大きな荷物も重たい荷物もしっかり運べるようにした「CARGO BIKE(カーゴバイク)」。

自分のライフスタイルに合う自転車を見つけたら、次はカラーをチョイス! なんと選べるカラーは100種類! 壁に並んでいる基本カラーの10色と90色のオプション(プラス¥5,000)の中から自分好みの自転車が作れます。しかも、嬉しいことにネットからでも注文可能! 画面上でカラーシュミレーションして、注文すれば2週間ほどで自転車が到着するという仕組み。今回のイベントに合わせて、「niko and ... TOKYO」で実車も展示するので、皆さんお楽しみに! 

そして、もうひとつココに来たら忘れてならないのが、カレーとコーヒー。2階に上がると、岡山の老舗「さんはうす」秘伝のレシピのカレーが食べられます。スパイスカレーでもなく、欧風カレーでもなく、家庭でありながらも、こだわりがビシバシ伝わってくる滋味深い味わい。もちろん、コーヒーもその時折で、おいしい豆を取り寄せる徹底ぶり。器作家の齋藤十朗さんの器やカトラリーも一見の価値アリです。


「BETTER BICYCLES」のオリジナル自転車「HORIZONTAL」。ネットでも注文可能。

ちなみに、今回僕がお借りしたバイクはこちら。どんなスタイルにもマッチするシンプルなデザインの「HORIZONTAL」。しまなみ海道の風景に馴染みよさそうなイエローをレンタル。ご覧の通り、バッチリ絵になります。レンタサイクルは、1日¥1,500(税抜)、1泊2日¥3,000(税抜)。詳しくはスタッフの方に聞いてみてくださいね。



レトロな外観の「後藤鉱泉所」。ここでしか味わえない懐かしの味をぜひ!

フェリー(渡船)に乗って、いざ向島へGO!

フェリー(渡船)に乗って向島へ‼ と言っても日本一短い船旅(笑)。わずか2、3分ほどの移動ですが、自転車をフェリーに乗せて海を渡るということ自体、はじめての僕は、この時点ですでにテンションがグイグイ上がりまくりです(料金は大人¥100、自転車持ち込みはプラス¥10)。フェリーから降りると、何やら道路に青い線が! これは「瀬戸内しまなみ海道サイクリングロード」と言って、JR尾道駅からJR今治駅までサイクリストが迷わず走行できることを目的に、車道の左側にサイクリング推奨ルートとして整備されたもの。というわけで、通称ブルーラインに沿って、向島をのんびりと走ることにしました。


「後藤鉱泉所」のお母さんと「住田製パン所」のパン。向島に行ったらぜひ!

今回は、日帰りということもあり、気になったお店に適当に入りながらのサイクリング。
と、早速登場したのが、昭和5年創業! 老舗感たっぷりの「後藤鉱泉所」。そこは、もはや尾道の宝といっても過言ではないラムネ製造販売所。昔懐かしいサイダーやラムネ、ミルクセーキといったラインナップの数々(泣)。しかも、レトロな瓶は創業当時からリサイクルというから頭が下がります。サイダーを1本頂いて、笑い声が絶えないお母さんから向島のことをいろいろ教わり、喉も潤ったところでまた走り出します。

すると、今度はまたまた老舗感たっぷりのパン屋さん。「やってるのかな?」と窓から覗いてみるとたくさんのパン。これは、絶対に間違いないパターン。こちらの「住田製パン所」さんは、何と大正5年創業! すごいぞ、向島! 老舗だらけやん! というわけで、あんパンとネジパン、メロンパンを購入。うー、ノスタルジック(泣)。素朴な懐かしい味わいのパンをペロリおいしく頂きました!



美しい海岸線に沿って続く自転車用のブルーライン。日帰りでも十分楽しめる。

全長1270メートルの吊り橋を目指して、ブルーラインを駆け抜ける!

「住田製パン所」を後にして、折り返し地点と決めた因島大橋を目指して、青空の下、爽快な気分で黄色い自転車を走らせます。「気持ちいー」、織田裕二的に言わせてもらうなら、まさに「地球に生まれてよかった〜」といった心境。この時点で、僕のテンションはほぼマックスに!


時間に余裕のある人は、ぜひ因島へ。その先、しまなみ海道は愛媛県今治市まで続く。

小一時間ほど走っていると、サイクリングロードの看板が。ここから先はどうやら山道で、登り切ると因島大橋の入口に到着する模様。ここで折り返しの予定だったけど、「行くでしょ、今でしょ!」と、誘われるがままに山道へ突入。青々とした緑の葉を付けた木々の中を自転車で走る心地良さは、海岸線を走る気持ち良さとまた違って、あっという間に橋の入口に到着。ここまで来たら当然、「渡るでしょ!」と引き続き、颯爽と自転車を走らせます。吊橋の道路下を走るサイクルロードは、潮風で少し錆びついた白い鉄骨で囲まれていて、全長1270メートルの出口まで続く1本道が、まるで1点通しで描かれた絵のような素敵な道でした。


因島大橋にて。自転車で橋を渡れるのもしまなみサイクリングの醍醐味。

そんなわけで、ほとんどノリで因島大橋を渡り、浜辺で少し休憩を取って、帰りは来た道を折り返して尾道まで20キロほどの道のりをゆっくりライド。今回レンタルした「BETTER BICYLES」のシンプルな黄色い「HORIZONTAL」は、初心者でも快適にサイクリングが楽しめて乗り心地も最高でした! 次はもっと時間を作ってゆっくり来ようと心に誓う、はじめてのしまなみサイクリングでした。



「串かつ 一口」と「朱華園」は共に行列覚悟で。ともに並ぶ価値あり!

サイクリングの後は、尾道グルメを堪能!

自転車を返却すると、すっかり夕暮れ。帰りに人気の「朱華園」で尾道ラーメンを頂き、そろそろ帰路に着こうと思って最終電車を調べたら、なんとまだ小一時間ほど余裕あり。というわけで、「BETTER BICYCLES」の馬場さんから「地元の人でも中々入れない地物の鮮魚を使ったうまい串カツ屋があるよ」と言われたのを思い出し、「帰りは走れば電車に間に合うででしょ!」と運試しも兼ねて新開にある「串かつ 一口」に向かうことに。すると、ラッキーなことにオープン前の行列の先頭集団の位置をゲットし、無事開店と同時にピットイン!

中に入ると10席ほどのコの字カウンター。年季の入ったお品書き席にアレコレ目移り。
散々、迷った挙句、穴子にキス、アジを注文。しばらくすると、キタキタ! 美しい薄衣に包まれた揚げたての串カツちゃん! ヨダレを我慢しながら、大将のきめ細やかな食べ方の流儀に従っていただきます。だけど、その接客は押し付け感が全くなくて、本当に温かい。一口食べただけで違う! おいしい! 何じゃこりゃ!(©松田優作)。聞けば、親子三代で営んでいるという、まさに家族経営の見本のような店。店を出る時には、再訪を心に誓いました。




「ONOMICHI U2」でのイベントの様子。STOMACHACHE.がイラストを手がけた向島の見所を掲載した『ムカイシマップ』は、東京店でも配布予定!

原宿・明治通りから尾道へ。「POINTS AND LINE」

本当に本当に駆け足で弾丸だったけど、綺麗な海と青い空だけでなく、そこに住む人の温かさ、緩やかな時間、そんな環境の中でモノ作りを営む人々の思いも聞けて、僕にとって充実の旅となりました。そして、この旅で得た経験と思いを今度は東京で!

というわけで、4月28日から「ONOMICHI U2」で開催中のイベント「POINTS AND LINE尾道と自転車」が5月11日より「niko and ... TOKYO」に巡回します! イベントのキービジュアルやイベントにちなんだグッズ、そして向島の自転車マップ(無料配布!)を手がけたのは、東京店でのイベントやニコアンド台北店のオープニングでもお世話になったイラストレーター、STOMACHACHE.! 彼女たちのグッズとともにに、原宿・明治通り沿いにある「niko and ... TOKYO」から尾道の魅力を少しでも伝えられたらと思っています! 


STOMACHACHE.によるグッズの数々。


温暖な瀬戸内の安芸灘「とびしま海道」で採れる苦みが少ない完熟レモンだけをたっぷりと使ったコンフィチュール。


一度焼いた海老を干すことで、香ばしさと旨みが凝縮。そのまま食べれば癖になる味わい。


米と米麹だけでつくったポケッタブルなノンアルコール甘酒。サイクリングの補給食としてもおすすめ。

加えて、今回のイベントのパートナーである「ONOMICHI U2」さんの瀬戸内のグロッサリーを販売するほか、「BETTER BICYCLES」の〈niko and ... 〉おすすめカラーの自転車も展示(試乗可)! 皆さんに、少しでも尾道としまなみの空気感を伝えられるイベントにできたらと思ってますので、ぜひ「niko and ... TOKYO」に遊びにきてくださいね!

INFORMATION
「POINTS AND LINE尾道と自転車。」
場所:niko and ... TOKYO
会期:2018年5月11日(金)〜6月17日(日)

「ONOMICHI U2」で開催中の尾道と自転車をテーマにしたポップアップイベントが、「niko and ... TOKYO」に巡回! STOMACHACHE.のオリジナルグッズに加え、瀬戸内のグロッサリーや尾道発の自転車「BETTER BICYCLES」の自転車も展示&試乗可能! ぜひ、お見逃しのないように!