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uni9ue SENSES 〈niko and ... 〉が発信するユニークセンス。

〈niko and ...〉のことがわかるコンセプトブック
「niko and ... Essential Dictionary」 。

〈niko and ...〉のコンセプトブックがあるのをご存知ですか? ブランドの世界観をみなさんにわかりやすくお伝えするために、〈niko and ...〉に欠かせない言葉を辞書形式でご紹介しています。「niko and ... Essential Dictionary」のアートディレクターは、〈niko and ...〉ロゴデザインも担当された平林奈緒美さん。そこで、平林さんに本書のデザインコンセプトについてお話を伺いました。

  • Photo_Masahiro Arimoto

「niko and ... TOKYO」のオープンを記念して制作。

その名の通り「niko and ... Essential Dictionary」は、ブランドの世界観を表現した辞書。80個のキーワードとそれにまつわる150点以上の多彩な写真が掲載されています。もともと原宿にある旗艦店「niko and ... TOKYO」のオープンに合わせて、改めてブランドについて知ってもらいたいという思いで制作をスタート。オープ二ングパーティーには、プレス関係者の方に配布していました。その後、お客さま向けにも販売することになり、今では各店舗で手に取ることができます。

ぱらっと開いても内容がわかるように。

—かなりのボリュームがありますが、どのくらいの期間で制作されたものなんでしょうか?

だいたい3〜4ヶ月くらいで制作しました。

—従来のコンセプトブックとは違い、辞書形式になっていますがこればなぜですか?

本当にいろんな側面のあるブランドなので、単純にカタログや普通の本のようにまとめるのは難しいだろうなと思っていました。だから頭から順番に見ていかないと理解できないものではなく、気が向いた時にぱらっと開いたページを見ても成立するものがいい、というように編集方法を考えていきました。海外にもお店ができたタイミングだったので、バイリンガルでつくりたいというブランドサイドの意見もあり、割とすぐに辞書形式にしようというアイディアが浮かびました。

—装丁も、いわゆる冊子ではなくファイリングになっていますが、なぜこのような形になったのでしょうか?

自分も含めて、プレス関係者の方々はこういう類のものを大量にもらっています。それら全部はとっておけないから、見たら多くを処分してしまう。でも規格サイズのバインダー装丁にしたら中身はちゃんと見てもらえるし、しばらくしたらファイルだけで使ってくれる方もいるかなと思って、この装丁にしました。


現在、「niko and ... TOKYO」では、「niko and ... Essential Dictionary」を展示中。
1ページずつ壁に貼られている。お気に入りのページを抜き取って貼るのもよさそう。

世界的コンペティションで賞を受賞。

—「niko and ... Essential Dictionary」は、世界的デザインコンペティションD&AD賞 イエローペンシル賞を受賞されましたが、出品された経緯を教えてください。

実は私自身、デザインコンペに出すのも15年ぶりくらいのことだったんです。一時期そういう評価に疑問を持っていたこともあって…。でも、ブランドのことを誰も知らない海外のデザイナーたちが見て、どういう見解をするのかなという興味もありましたし、このコンセプトブックがバイリンガルで制作していたこともあり、あえて日本ではなく海外のコンペに出してみたんです。

—平林さんご自身も数々の賞を受賞されていますが、この受賞を知ったときはどんなお気持ちでしたか?

D&AD賞は、事前に知らされるのはノミネートだけで、結果は現地での盛大な受賞発表の場でされるんです。だから、授賞式に行っても受賞していないかもしれない。受賞した人だけが壇上に呼ばれてトロフィーをもらえるんです。そんなこともあって、受賞がわかったときの感激は大きかったですね。その後、そのときの審査委員長だったドイツ人デザイナーが来日した際に「niko and ... Essential Dictionary」をデザインしたデザイナーに会ってみたいと、事務所に訪ねてきてくれたこともありました。

—「niko and ... Essential Dictionary」を通して、そんな交流も生まれたんですね。

デザインコンペでの受賞だったので「デザインというところだけ大きく取り上げられがちなのですが、これで行こうと決断してくれた〈niko and ...〉のブランドのみなさんと、しつこいリクエストに全部答えてくれた編集チーム、そして過去、3本の指に入るほど過酷だった撮影をこなしてくれた撮影チームがいてこそ完成したものです。制作に携わってくれたみなさんには本当に感謝しています。


それぞれの単語には、正式な意味と〈niko and ...〉が考える解釈と豆知識を紹介。
撮影はドイツ・ベルリンにて行われた。

遊び心とユーモアを取り入れることを意識。

—最後に、平林さんが考える〈niko and ...〉とはどんなイメージですか?

個人的に〈niko and ...〉は、多くの人たちが生活する中で、ホッとしたりクスッとしたりする空間や時間を大切にしているブランドだと思っています。「niko and ... Essential Dictionary」にも、とにかく遊び心やユーモアをたくさんいれることを意識しました。

—だから「niko and ... Essential Dictionary」に出てくる単語にも、〈niko and ...〉の解釈や豆知識が載っているんですね。

声高に自分たちのブランドのことを説明するのではなくて、そういうものがあるのが〈niko and ...〉らしさなのかな、と思っています。

アートディレクター/グラフィックデザイナー・平林奈緒美
資生堂へ入社し、ロンドンのデザインスタジオ「MadeThought」への1年間の出向を経て2004年に退社。2005年に独立後は、さまざまなファッションブランドやCDジャケット、雑誌などのアートディレクションに携わる。現在の〈niko and ...〉ロゴデザインなども担当。