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uni9ue SENSES 〈niko and ... 〉が発信するユニークセンス。

GAKU-MCさんのインタビューで振り返る
今年初のAKALI TO LIVE @ 国際フォーラム。

2011年の東日本大震災を受けてスタートした「アカリトライブ」は、niko and ... TOKYOのアンバサダー改めniko and ...のアンバサダーを務めるGAKU-MCさん(以下、GAKUさん)が中心となって主催するプロジェクトです。ライブのステージを灯すキャンドルと思いを込めたメッセージを自らの手で被災地へ送る、橋渡し的な役割を担い、これまでにさまざまな場所で活動してきました。そして今年初の「アカリトライブ」の舞台となったのは、東京国際フォーラム。主役のGAKUさんを筆頭に、桜井和寿さん(Mr.Children)とのユニットであるウカスカジーや、GAKUさん自身もファンだというシンガーソングライターのCaravanさんといった、親交の深い豪華アーティストたちが脇を固めます。そんな記念すべき一夜となった白熱のライブについて、GAKUさんへのインタビューを通してレポートをお伝えしていきます。

  • PHOTO_Ryosuke Toyama
  • TEXT_Yoho Nomura

音楽人として、いい環境で演奏できるというのは純粋に嬉しかった。

—先日開催された今年初のアカリトライブ、お疲れさまでした。まずは今回のライブの率直な感想をお聞かせください。

「アカリトライブ」は、これまでに大小さまざまなところで開催してきたんですが、その中でも今回の東京国際フォーラムは音響の良い場所のひとつでもあります。小さなカフェで手持ちの機材を使ってライブをしてきたりもしたので、ひとりの音楽人としてそういった、いい環境で演奏できるというのは純粋に嬉しかったですね。一流のアーティストがゲストで参加してくれたのも、本当に感謝の気持ちでいっぱいですし、僕自身ファンの方と同じようにワクワクしました。

—チケットも発売開始から即日で完売だったと聞きました。まさに激戦とも言える戦いに勝ち残ったファンの方々の前でのライブでしたが、そういうライブはいつものライブと違ったりするんですか?

そういう時はやっぱりライブ中の熱気が違ったりするんですよ。ステージ脇などにいると、会場のザワザワとしている雰囲気がいつもと違うし、そういうチケット争奪戦を勝ち抜いた人たちは僕らの曲の予習をしてきてくれるんです。そういったファンの方々の気持ちも伝わってきて嬉しかったですね。

—これまでの「アカリトライブ」に比べてご自身で変化を感じたことなどはありましたか?
東京国際フォーラムでの開催は今回で3回目だったのですが、「アカリトライブ」自体は2011年から続けてきました。その中で、時間が経過していくことで僕や皆さんの震災に対する意識が少しずつ薄れていってしまうことも、こうした活動があることによって風化されることなく、頭のどこか片隅で常にその出来事を記憶していられるのかなと改めて感じることができたんです。そうした意味でも、続けてこられてよかったなと思いました。







僕にしかできない“遊び”みたいなものを取り入れられたら。

—「アカリトライブ」は、普段のGAKUさんの音楽活動やライブなどと比べて違いなどはありますか?

僕自身が歌うという点は同じなんですけど、まず第一にゲストをお呼びしてセッションしたいというのがありますね。でも実はこれってすごく大変なことでもあるんですよ。緊張もしますし、リハーサルの時間もかかりますし。

—そうですよね。でもそれには対バン形式にしない理由があるのですか?

もちろん対バン形式の方が楽なんですけど、対バンだと楽屋で会って「よろしくね」って挨拶して終わることが多いんですよ。それが複数のゲストを招く形式で行った場合、こちらがいろいろと運営や演出などの準備を行っていることもあって、自然とアーティスト同士のコミュニケーションが生まれるんですよ。僕自身これまでに新しい発見も多く、引き出しもたくさん増えていったなって実感しています。なんでみんなこの形式でやらないんだろって思っちゃいます(笑)。

—ライブ前に共演するアーティストの方とは、リハーサルや練習などはされたりするんですか?

ゲストとのスタジオリハーサルは、一度だけですね。本人以外とのバンドリハーサルっていうのはその前に何度もするんですけど。ライブ当日もバンドリハーサルをしっかり行って、イメージやベースが出来上がってきたところでアーティストとリハーサルして、本番に挑みます。

—ゲストとのリハーサルって、そんなに少ないんですね! それであそこまでのパフォーマンスを実現できるのは驚きです。

アレンジの加減が、一番難しいです。せっかくセッションするのに音源通りにやるのも面白くないですし、かといってやりすぎても怒られてしまいますし。ゲストの方の顔色を伺いながらやっています(笑)。ただ、僕にしかできない“遊び”みたいなものを取り入れられたらとは思っています。









お客さん側にも新しい発見があって、それがまた循環していく。

—そのセッションから生まれた曲というのは、その日限りでの演奏になるのですか?

そうですね。初めてのお披露目であって、それ以降機会がなければその日限りのライブということになりますね。たった一回のライブだからこそ手間をかけるというのも時には大切だと思っています。

—今回の「アカリトライブ」も、1日限りのライブであったにも関わらず、演奏中は会場の一体感はすごかったですね。

お客さんの中でも、僕を知っていて来てくれている方と、ゲストを知っていて来てくれている方に分かれると思うんですけど、自分が好きなアーティストがおすすめしているから、という口コミパワーのようなものはあるかもしれません。お客さん側にも新しい発見があって、それがまた循環していく流れというのも素敵ですよね。

—そうなるとGAKUさん自身、どんなゲストと今後セッションしていくのかというのもひとつの楽しみにありそうですね。

その通りなんですよ。今までは知り合いしか呼べなかったんですけど、これからはまったく違うジャンルや年齢のアーティストに参加していただいて、いろいろな想いを共有しながら広げていけたらと思っています。

—ちなみにGAKUさんがライブ中にお客さんの方々を「コーラスアミーゴ」と呼んでいましたが、どんな意味が込められているのですか?
ウカスカジーのバンドを一緒にやっている桜井と僕自身はある種「アミーゴ(=友だち)」な存在でもあって、そのバンドも「バンドアミーゴ」って呼んでいるんです。そうなると観客のことも、お客さんって呼ばなくなってくるんですよね、不思議と。みんなと一緒にライブを作り上げるっていう意識が強いので、お客さんも「何をみせてくれるの?」じゃなくて、「私はなにをやればいいの?」って感じで責任を持つようになるんです。でも本当にそう捉えてもらえた方がライブって楽しくなると思うんですよね。




僕の役目はあくまでも言葉の配達。

—今回、ご自身のセットリストなどで印象に残っている曲や場面などはありましたか?

ライブの後半で前の方の席で観ていた小さいお子さんを一度抱き上げてステージに一緒に上がったのですが、人見知りもせず全然嫌がっていないように見えたんですよ。ある意味、いいトラウマになってくれたらいいなって思います(笑)。あとは本当にみんなよくコーラスを覚えてきてくれていたなって思いますね。いい準備・予習をしてくれていたなって。

—ライブ中、ステージを灯していた多くのファンから寄せられたメッセージつきのキャンドルホルダー。それらはすべて今後予定される福島や熊本の被災地へGAKUさん自身の手によって届けられるとのことですが、今年控える「ふくしまアカリトライブ」では、どんなライブにされたいですか? 意気込みがあれば教えて下さい。

僕の役目はあくまでも言葉の配達がメインであって、みんな直接現地へ行って直接なにかをしたいと思っている人が多いと思うんですが、それが難しい人の代わりにその役割を担っているんですよね。だから特別なことは何もしていないんですが、僕がこの活動で好きなのは、会場でお客さんたちがキャンドルホルダーにメッセージを書いているときの表情。みんなとても真剣な眼差しでメッセージを書いているんです。それまで笑っていたり、泣いていたり、仏頂面だった人たちが、メッセージを書く瞬間だけは変わる。それは福島でのライブ終了後に、お客さんがキャンドルホルダーを持って帰っていただく時も同じなんですよ。みんなとっても真剣に選んでいるんです。そんなキャンドルが、見えない糸のようなつながりを持って、どこかの家でアカリが灯されるんです。今後もそうした素晴らしい“想いのリレー”を繋げていけたらなと思っています。


今回の「アカリトライブ」では、〈niko and ...〉がサポーターとして参加! ライブ会場でしか買えないスペシャルなオリジナルTシャツをリリース。次回は仙台での「アカリトライブ」での販売を予定しています。オリジナルグッズを手に入れて、「アカリトライブ」を楽しんでみてください。

INFORMATION
今回の「アカリトライブ」のメインサポーターのひとつであったJ-WAVEでもいち早くセットリストとライブレポートが公開中です。
そちらの記事ぜひごらんください。
記事はこちら >

「アカリトライブ」とは?
GAKU-MCさんが中心となって、東日本大震災のあった2011年より続けているプロジェクト。来場してくれた方が応援メッセージを書いたキャンドルの灯(あかり)でライブを行っている。各地から集められたキャンドルは、ライブ終了後に地元の人々にプレゼントし、灯(あかり)と音楽がもたらす"人として大切な時間"をリレーしている。
https://www.akalitolive.com/