トークショーが行われた「niko and ... TOKYO」の会場は開始前からすでに満員。サッカーファン、音楽ファン、ファッション好きたちの熱気に包まれていました。この日の司会は、フットサルチーム「KING GEAR FC by NUMERALS」のメンバーとして活躍中の菊池康平さん。「それではさっそくお呼びしましょう! GAKU-MCさん、鈴木隆行さんです!」の声とともに登場。会場も大きな拍手で迎えます。

ステージ右側から鈴木隆行さん、GAKU-MCさん、菊池康平さん。

まずはおふたりの紹介から。ミュージシャンとして今年デビュー20周年を迎え、〈niko and ...〉のブランドアンバサダーも務めるGAKU-MCさん。大のサッカー好きとして知られ、2014年には音楽とフットボールによるコミュニケーションの創造を目的とした団体「MIFA」を設立しました。なんとこの日の午前中も炎天の下、汗だくになりながらサッカーをしてきたそう。続いて鈴木隆行さん。言わずと知れた元日本代表選手で、Jリーグでは鹿島アントラーズなどの5チームを経験。鈴木さんの「今日はなんでも聞いてください」の言葉でトークショーは始まりました。

最初のトピックスは、『最近のJリーグについて』。「最近の盛り上がりについてどう思いますか?」という司会者の質問に対して、「Jリーグ開幕や2002年のワールドカップなど、これまでにも日本におけるサッカー熱のビッグウェーブは何度かありましたが、いまも相当大きな波が来ていると感じます。いつでも好きな試合が観られるDAZNの影響も大きいでしょうね」とGAKU-MCさん。鈴木さんも「僕はいま小学生に教えているのですが、ネット環境のおかげでJリーグはもちろん海外試合含めて試合をきちんと観ている子が多い印象です。幅広い層がサッカーに興味をもつことはJリーグにとってもいい流れですよね」。

「いま注目していることは?」の質問に対しては、「若手の実力」と鈴木さん。「僕らの頃には、高校生からプロの試合に出るなんて考えられなかったけれど、いまは育成時からいろいろなことを教わって圧倒的な実力をつけてることがわかります」とのこと。GAKU-MCさんは、「僕は東京生まれ東京育ちなので、やはり1位のFC東京(2019年8月1日時点)が気になりますね。いよいよその瞬間に立ち会えるのかと楽しみです」。

Jリーグの盛り上がりやJ2の入場者数についてなどサッカーに携わる出演者ならではの話題も出ていました。そこから先日GAKU-MCさんが参加した、J3の福島ユナイテッドのエキシビションの話へ。

「僕らが立ち上げた『MIFA』という団体は、音楽とサッカーの力で日本を元気にすることが目的です。その活動の一環で6年続けているのが、Jリーグの前座として高校生と試合をすること。ミュージシャンと元日本代表選手が組んだチームと、地元の高校生が試合を行うのですが、今年も行ってきました。僕らのアクションによって、サッカーファンだけでなく音楽ファンも福島に足を運ぶきっかけになればと思っています。鈴木さんにも何度も参加してもらっているよね」。

「はい。今回はなんとか2対0で勝てましたが、試合中は高校生たちの戸惑いも感じたよね。サッカー選手はまだしも、アーティストにどこまで当たっていっていいのか、という気遣いも見えました(笑)。僕らも平均年齢40歳を超えて、テクニックではまだ勝てるとしても、走力では今後どんどんキツくなるんじゃないないかな。僕も去年と比べて圧倒的に体力が落ちているのを感じました。実はけっこうショックを受けています(笑)」と、鈴木さん。会場にも笑いが起きトークショーは終始和やかな雰囲気で進んでいきます。

福島でのエキシビションでは、GAKU-MCさんたちチームは前日から作戦会議をしてミュージシャンと代表同士、交流を深めたそうで、その時間も楽しかったと言います。音楽とサッカーがコラボした時の双方の影響について聞かれると、「僕は音楽とサッカーはすごく相性がいいと思っています。お互い本番のために準備して、彼らは試合へ、僕らはライブへと向かうところも似ている。僕がサッカーからたくさん勇気をもらったように、音楽で選手たちの背中を押すことができたらいいなと思いますね」。

鈴木さんからも「音楽とサッカー、そしてファッションは考え方や価値観が似ていると感じます。今回のようなコラボでそれぞれの業界が盛り上がっていけたら嬉しい。サッカーにはブランド力があると思うのですが、それを生かしきれていない保守的な部分があるのも事実。業界の垣根を超えてどんどんオープンに交流ができたらいいですね」。

そして話題は今回のJリーグデザインコラボレーションTシャツに。鈴木さんからは「このTシャツはJ2も網羅しているのが本当に素晴らしいと思う」との言葉。GAKU-MCさんは「Tシャツはどれも普段使いできるから、日常のファッションでサッカーをサポートできるところもいいよね。『niko and ... TOKYO』では展開している全ラインナップのTシャツが買えるのも嬉しい」とのこと。先ほど東京生まれという話があったGAKU-MCさんですが、今日着ているのはなぜかFC琉球のTシャツ。理由は…? 「沖縄に行きたかったからです(笑)。僕はJリーグ観戦は、観光の目的のひとつになると思っています。たとえば沖縄旅行を計画する時に、じゃあ現地で試合観てみようかとプランに加えたりして、それぞれのエリアで現地のクラブの試合を観るのも楽しいですよね」。

次々と興味深いトピックスが飛び交いますが、熱いサッカー談義もいよいよ終盤。司会者の菊池さんから最後の質問です。「今後のサッカーとの関わり方や将来の展望は?」の問いに「僕は『ラップで世界をプラスの方向に』を合言葉に、音楽活動をしてきました。いままで通り本業はしっかりと進めつつ、隙間でサッカーの普及に携われたら。『MIFA』が作ったフットボールパークをこの先日本全国に広げたいという夢もありますが、そういった活動がいつしか日本代表強化への貢献につながれば本当に嬉しい」と、GAKU-MCさん。

鈴木さんは「僕は死ぬまでサッカーに携わっていきたいと思っています。具体的にはプロの監督を目指して活動していますが、その実現が目標です。今は小学生の指導者としてしっかりと経験を積んで、将来クラブの監督としてピッチに立ちたいですね」とのこと。登壇した3人に加えて会場の全員でサッカーやファッション、音楽への思いを共有した時間はあっという間に過ぎ、心地よい余韻を残しながら幕を閉じました。

GAKU-MCさんにご出演いただいた
スペシャルムービーも公開中!

J LEAGUE DESIGN COLLABORATION T-SHIRTS SPECIAL MOVIE

PROFILE

GAKU-MCさん

アコースティックギターを弾きながらラップする日本ヒップホップ界のリビングレジェンド。音楽とフットボールという共通言語を融合し、人と人を繋げていくことを目的とした団体【MIFA】を立ち上げる。自身の音楽活動と平行しウカスカジーとしても活躍。現在は年間約60本のライブに出演する傍ら、ラジオ番組(J-WAVE)、TV出演や作詞作曲など作品提供を行う。2019年 GAKU-MCソロデビュー20周年を迎え、全国ツアーを開催。

鈴木隆行さん

1995年に鹿島アントラーズに入団、その後ジーコの目にとまり、海外クラブ、川崎フロンターレで活躍。2004年鹿島アントラーズに復帰。その後も、国内外のクラブでプレーを見せる。2011年からは水戸ホーリーホックでプレイ、2014年シーズン終了後に退団。2015年ジェフユナイテッド市原・千葉へ移籍。同年引退。引退後は子供達へのサッカー指導、サッカー解説などを行う。2018年5月17日、日本サッカー協会理事会においてJFA 公認S級コーチに認定される。