niko and …のインブランドとして今年ローンチした「FUNNY GROCERY」は、作り手のこだわりやストーリーが詰まった、見ているだけでもワクワクするようなラインアップが魅力のグローサリーブランド。

国内最大級の取り扱いを誇る「mozo ワンダーシティ店」では、まるでスーパーマーケットのようなディスプレイに、カレーやスパイス、インスタントラーメンといった国内外から集められたマニア垂涎の商品からお土産にもおすすめのご当地アイテムが勢揃いしています。また、「門仲どらやき どら山」さんや「代官山青果店」さんといった東海地方で初出店となるショップとコラボレーションをしたフードポップアップも開催中！心も胃袋も満たす、楽しい空間として店内を盛り上げます。

そんな見どころ満載な「FUNNY GROCERY」のコーナーの中でも、とりわけ注目したいのは「日本全国 空飛ぶ円盤餃子」と題した日本全国の餃子のタレだけを集めたポップアップです。嫌いな人なんていないのではないかと思ってしまうほど、国民食として人気の高い餃子。食べ方としては、醤油に酢と辣油を加えたオーセンティックなスタイルが一般的ですが、餃子好きたちの間では日々餃子の食べ方も進化しているとのこと。店頭では、インパクト大なビジュアルで食欲をそそる「空飛ぶ円盤餃子」が日本全国で出会った、餃子に良く合う調味料の数々をセレクトして紹介しています。

今回は、日本全国の餃子を食べ歩き、SNSやブログ、イベントを通して餃子の魅力と愛を発信し続けている餃子超人オガサワラガクさんを迎え、「FUNNY GROCERY」で買える4種のタレを本格レビュー。餃子超人ならではのエモーショナルで熱いコメントとともに、味の感想やおすすめの食べ方をお届けします！

東京代表！「餃子のたれの素 旨だれ」

餃子のたれの素 旨だれ（シーズコア）¥842（税込）

「この餃子のタレの素は普通の調味料と違い、瓶の中にふりかけのようなニンニクや帆立、昆布、クローブ、山椒など約8種類のスパイスだけが入っていて、そこに自分自身で酢醤油を入れて4時間ほど漬け込むことで完成する。まずこの発想が新しく、自分で作り上げていく楽しみを与えてくれる。私はお酢とお醤油を配合し、蝶々の孵化の瞬間を見逃すまいと虫カゴに釘付けになる夏休みの小学生のように餃子のタレの瓶を眺めながら完成を待った。

4時間後に完成したタレはサナギから誕生するアゲハ蝶のごとく私の想像を超えてきた。たっぷりと入った玉ねぎからは甘味が生まれ、昆布とホタテの出汁が旨味としてタレに染み渡ることで酢醤油のカドが取れてマイルドに。そこにしっかりとしたニンニクのパンチが加わる。スパイスたちがそれぞれの個性を出しながら、味のレイヤーを何層にも重ねている。

瓶の中で起きたケミストリーに驚きつつ、私は冷凍庫に眠る餃子を焼き、中心にさっと茹でたもやしを盛った。そう、浜松スタイルだ。餃子にはもちろん、もやしにもこのタレは合う。中心のもやしにタレをかけつつ、溢れたタレが餃子に触れる。焼き目にたっぷり染み込ませて白米に載せて食べるも良し、たっぷりのもやしと餃子を一緒につまんでビールで流し込むも良し。普段食べる餃子がワンランク、ツーランクアップするアイテムだ。

今回はおすすめの配合であるお酢3:お醤油1でタレを作ってみたが、今後はお醤油のみ、あるいはお酢のみでタレを作ってみたり、自由研究のようにマイベストのぎょうざのタレを作れるように実験を重ねていきたい」

京都代表！「サラダ辣油」

サラダ辣油（パイノッソ）¥724（税込）

「私は基本的にタレは何も付けない派。もし餃子自体に塩味が足りなければお醤油を足すし、パンチが足りなければラー油を足す。逆に油っぽかったり、ニンニクが強ければお酢で中和する。あくまで補足的な役割でタレを使う。ただ、このサラダ辣油は補足的な役割ではなく、一つのスパイスとして餃子に新たな価値を与えてくれる存在である。だからタレ不要派の私もこの辣油はついつい使ってしまう。

サラダ辣油にはローストされたくるみがたっぷり使われており、辛さはほどほどに、コク深く、マイルドな口当たりを持っている。普通の辣油を餃子のタレとして使うには、お醤油やお酢と組み合わせることが必要だが、これは一本でタレとして完成する。そして、何よりごろっとしたくるみの食感が良い。味だけでなく食感も追加してくれる調味料は珍しい。

このサラダ辣油を楽しむには分厚めの皮の水餃子がおすすめ。口の中でもっちもちの皮と戯れるとき、不意に訪れるカリッとしたくるみの食感。お祭りの帰り道に、気になるあの人に突然手をぎゅっと握られる瞬間と同じ感覚。違うのは後味だけ。辣油のコク深い辛さか、青春の甘酸っぱさか……。どっちも最高だよね。

ほかほかの白米の上に焼餃子を置いて、この辣油をたっぷりかけてご飯を汚しながら食べるのも良い。餃子を崩して辣油と絡まれば、食感豊かな食べる辣油の完成だ」

福井代表！「福ドレッシングゆず」

福ドレッシングゆず（フク醤油）¥810（税込）

「餃子にゆずドレッシングなんて合うの？と思ったアナタ。ノンノノン。実はゆずなどの柑橘系は餃子との相性が抜群なのです。中でもこのゆずドレッシングはサラダのためというより餃子のために作られたのではないかと思う逸品です。

国産のゆずを使ったこのドレッシングは鼻に抜けるさわやかなゆずの香りとスーッと喉を触れるキレのある酸味が特徴的。よく合うのは肉汁じゅわ〜系の餃子やニンニクやニラが効いたパンチのある餃子で、舌に残る油っぽさや香りをキュッと引き締めてくれます。途中から大葉やおかひじきで餃子を包んで、このゆずドレッシングを付けて食べたりなんかしたら、もうやめられない、とまらない。

夏になったら真っ昼間からニンニクの効いた餃子でも焼いて、右手にドレッシング、左手にビールを持って、永遠に餃子を食べて過ごしたいですね。…って、両手埋まっていたらお箸が持てないやないかーい」

福島代表！「福の小みやげエゴマラー油」

福の小みやげエゴマラー油（アキンド商店）¥702（税込）

「エゴマ辣油と聞くとイメージ湧かない方もいると思うが、普通のラー油が胡麻油をベースに作られるところを、エゴマ辣油はシソ科であるエゴマを純正圧搾製法で搾ってできるエゴマ油をベースに使用している。そのため、普通の辣油と香りがまるで違う。しっかりとした辛さの中にナッツのようなコクがあり、独特なエゴマの香りが余韻として残る。

このエゴマ辣油は辛みが強いので、神戸ではお馴染みの味噌だれと混ぜて食べたい。薄皮の餃子をたっぷり濃厚なタレにくぐらせて食べる。肉汁をぼたぼたと味噌だれにこぼしながら食べることでどんどん旨みが増していく。エゴマ辣油をたっぷり入れた味噌だれを育てて食べる。

もう白米でもビールでもなんでも来いの無双状態に突入すること間違いなし。想像するともうよだれが止まらない。パソコンが水没しないように気をつけなくっちゃ」

〈プロフィール〉
餃子超人オガサワラガク
東京生まれ、東京育ち。A型。餃座。餃子愛好家。本職は餃子。趣味は餃子。恋人は餃子。
全国の餃子の食べ歩き記録をinstagram(@kebab) と自身が運営するサイト「今夜も餃子とブギーバック」にて紹介。最近は餃子イベントの開催や、朝食になる水餃子「おはぎょうざ」、餃子に合うビール「Give Me Gyoza Beer」のプロデュースも行う。

新しい餃子の魅力を引き出してくれるだけでなく、さまざまなお料理にアレンジの効く最新の餃子のタレ事情。餃子への熱い想いがこもった言葉の数々に、胃袋が刺激されて「今夜は餃子にしよう！」と考えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか？「FUNNY GROCERY」では、餃子だけでなくniko and …が大切にするキーワードの “偏愛” をモットーに、さまざまな食の文化をお届けします。これからも毎日の食卓をユニークに彩るアイデアを発信していくので、どうぞお楽しみに！

＜INFOMATION＞
FUNNY GROCERY
niko and …が国内外各地から厳選した食品が揃うグローサリーブランド。作り手にこだわりとストーリーがあり、ちょっとユニークで楽しいアイテムがいっぱい。ご家庭ではもちろんのこと、ギフトにもおすすめのラインアップです。